高配当株で月3万円の配当を受け取るまで、俺がやったことは3つだけだ。①NISA口座で税金をゼロにする、②財務を読んで銘柄を選ぶ、③配当を再投資して複利を回す。この順番を守っただけで、弱小電気工事士の薄給でも月3万円の配当が現実になった。
ただし「どの銘柄を、いつ、いくら買ったか」という中身の話は、今回の記事のメインテーマじゃない。今日はその3つの土台を作るために俺が実際に分析した銘柄、INPEXの話をする。
一条工務店で組んだ5000万円の変動金利ローン。毎月13万円が自動で消えていく感覚は、現場仕事しながらじゃないとわからない重さがある。だからこそ配当金が振り込まれた瞬間の安心感は、もはや麻薬みたいなものだ。
INPEXという銘柄、名前は聞いたことがあっても「結局どうなの」という答えを持っている人は少ない。今回は俺が独自フィルターで斬って、買いか見送りかを正直に判断した話を全部書く。
INPEXとは何者か|日本政府が黄金株を持つ唯一の資源企業
INPEX(東証プライム・証券コード1605)は、日本最大の石油・天然ガス開発企業だ。2006年に国際石油開発と帝国石油が合併して誕生した。
最大の特徴は、経済産業大臣が「甲種類株式(通称・黄金株)」を保有しているという点。つまり、敵対的買収が事実上不可能な構造になっている。国策会社に近い立ち位置だ。
主力事業は豪州沖の「イクシスLNGプロジェクト」。日本企業が主導する史上最大規模のLNGプロジェクトで、毎年安定したキャッシュフローを生み出し続けている。2025年の決算説明会では、油価68ドル・為替149円換算で当期利益3,938億円という数字が出た。
見かけ上の純利益は前期比7.8%減だが、原油安・円高という逆風の中でこの数字を出せたのは本物の事業力だと俺は評価している。

俺のフィルターでINPEXを4つの軸で斬る
俺が銘柄を評価するとき、利回りより先に4つの基準で確認する。増配の継続性・財務の安全性・稼ぐ力・経営者の意志だ。INPEXをこの順番で正直に評価していく。
① 増配の質|利回りより「増配が続く確実性」を見る
高配当投資で最初に確認するのは利回りじゃない。「増配が続くかどうか」だ。この視点でINPEXのデータを並べると、かなり面白い絵が見えてくる。
| 決算期 | 年間配当(1株あたり) |
|---|---|
| 2020年12月期 | 24円 |
| 2021年12月期 | 30円 |
| 2022年12月期 | 52円 |
| 2023年12月期 | 74円 |
| 2024年12月期 | 86円 |
| 2025年12月期 | 100円 |
| 2026年12月期(予想) | 108円(前期比+8円) |
5年で配当が4倍以上になっている。これだけでも普通じゃない数字だ。さらに2026年12月期は利益が減る見込みにもかかわらず、108円へ8円増配を発表している。
利益が減っても増配できるのは、累進配当制度があるからだ。INPEXは2025〜2027年の中期経営計画で「1株あたり年間90円を起点とする累進配当」と「総還元性向50%以上」を明文化している。これは「減配しない」という経営コミットメントだ。
ただし正直に言う。連続増配年数は6期。俺が最優先する銘柄は10年以上の実績を持つ企業だ。INPEXはまだ道半ばであり、コロナ禍(2020年以前)には減配も経験している。「累進配当の約束」が景気後退局面でも守られるか、ここ数年が本当の正念場だと思っている。
② 財務の安全性|「借金まみれの資源株」という先入観を壊す
資源株に対してよくある批判が「借金体質じゃないか」というものだ。総資産が約7兆円規模と聞いて身構えた人は多いはず。でも中身を見ると印象が変わる。
2025年12月期末時点の数字を確認した。自己資本比率は約62%(俺のフィルター「40%以上」を大幅クリア)、有利子負債比率は約0.26倍(俺の基準「0.5倍以下」を余裕でクリア)、純利益は3,938億円(過去3番目の水準)。
借金を返し切った会社が、次のステージで株主還元を増やすと言っている段階だ。これは素直に評価できる。
③ 稼ぐ力と配当性向|「余白」の大きさが未来の増配余力になる
2025年12月期の配当性向は約25%前後だった。俺のフィルター「50%以内」に照らして、極めて健全な水準にある。
✅ 利益の4分の1しか配当に使っていない
✅ 残り4分の3は内部留保・投資・自社株買いへ
✅ 2026年12月期も8,500億円規模の成長投資を計画しながら増配を維持
ただしリスクも直視する。2026年12月期の連結最終利益は前期比16%減の3,300億円が見込まれている。原油価格の下落と円高が主因だ。利益が下がる中での増配は「累進配当の力」ではあるが、この状態が永続するわけではない。
④ 経営者の意志|上田社長は株主に本気で向き合っているか
代表取締役社長・上田隆之氏は2026年2月の決算説明会で、「90円をフロアとした累進配当、総還元性向50%以上」と数値コミットメントを公の場で明言している。
「絵に描いた餅」ではなく、取締役会決議として数字を約束しているのは信頼に値する。8,500億円規模の成長投資案件を推進しながら、それでも還元を守ると言い切った経営者の覚悟は評価に値する。
俺だけが気づいた盲点|「PBR1倍割れ10年超」が意味するもの
ここが今回の記事で一番伝えたかった部分だ。INPEXには誰も教えてくれない盲点がある。
💡 【知れなかった気づき】PBR1倍割れが「割安の罠」ではなく「割安の好機」になる条件
INPEXのPBR(株価純資産倍率)は、10年以上ずっと1倍を割り続けている。PBR1倍割れとは「市場がこの会社の純資産より株価を安く評価している」状態だ。なぜか?資源株は「原油次第で利益がぶれる」という不確実性を市場が嫌うからだ。
でもここに逆説がある。市場が嫌うから安い、安いから利回りが高い。配当108円を株価3,600円で割ると利回りは約3%。しかし原油価格が回復する局面では株価上昇と増配が同時に来る可能性がある。インカムを積みながらタイミングを待てる投資家だけが拾えるポジションがここにある。
ただし、「利回りが高いから買う」という思考停止は一番危険だ。なぜINPEXがそう評価されているかの「構造」を理解してから動くのが正しい順番だ。
俺がINPEXで実際にどこまでポジションを積んでいるか、何円になったら買い増しを検討するか、原油価格シナリオ別の配当変化シミュレーション——この3つの判断フローと数字の根拠は、ブログには書いていない。年収350万・ローン5000万の俺が1年かけて気づいた計算式と、あなたの収入・投資額を入れれば明日から使える当てはめフローを、noteにセットで置いた。
ここまで読んでくれたなら、もう半分は動く気持ちになってると思う。あとは俺の計算フローを自分の数字に当てはめるだけだ。

INPEXへの俺の結論|「保有継続」でも「主力銘柄」には置かない理由
財務の強さは本物だ。増配の意志も数字に裏打ちされている。2026年5月時点の株価は約3,600円前後で推移しており、108円配当で計算した配当利回りは約3%。高い水準だ。
でも俺がINPEXをメインポジションに置かない理由がある。それは、原油・天然ガス価格という「コントロールできないリスク」が利益の大半を決める構造だからだ。
一条工務店の変動金利ローンを抱えた俺は、生活費がギリギリの局面でも配当が安定的に入ってくる銘柄を最優先したい。INPEXは資源価格が崩れると利益が激減する性質を持つ。だからポートフォリオに占める上限は10〜15%以内が俺の判断だ。
Q.
INPEXって結局、買いですか?見送りですか?
A.
「ポートフォリオの一部として持つ価値はある、でも主力にはしない」が俺の答えだ。累進配当・強固な財務・経営者の意志は本物。でもローンと子育てを抱えた薄給世帯には、原油価格に振り回されるリスクを取り過ぎてはいけない。全力買いではなく、分散の中の一枚として持つのが正解だと思っている。
そうだな。息子もこっちゃんも待っている。でもこの計算をサボったら、10年後に後悔するのは俺だ。だから深夜に画面と向き合う時間を、俺は続ける。
弱小電気工事士の俺が実際に動いた手順を全部渡す
薄給で現場に出ながら、ローンと子育てのど真ん中でINPEXをどう評価してポートフォリオに組み込んだか。「体験記+自分の数字で動ける計算フロー」の両方が、noteに入っている。
✅ 2026年12月期 配当108円の意味と俺の評価
✅ 買い増しを検討する具体的な株価水準(俺が実際に設定しているライン)
✅ 原油価格シナリオ別・配当変化シミュレーション
✅ ポートフォリオの何%まで資源株を持って良いか、俺の判断基準
✅ 自分の収入と投資額を入れれば明日から使える当てはめ計算フロー

投資口座をまだ持っていない人へ|INPEXは楽天証券で買える
INPEXに興味が出ても、証券口座がなければ何も始まらない。俺が使っているのは楽天証券一択だ。
理由はシンプルで、SPU(スーパーポイントアッププログラム)との連携・楽天ポイントでそのまま投資できる仕組みが、現場仕事・子育て真っ只中の俺の生活スタイルに一番合っていた。口座開設は無料で、スマホだけで完結できる。深夜の子供が寝た隙間でそのまま申し込める。
俺が実際に読んで基準が変わった本
INPEXを「なんとなく良さそう」で買うのと、財務を読んだ上で買うのとでは、10年後の結果がまるで違う。俺が高配当株の判断軸を作るときに何度も読み返した本がある。難しい専門書じゃないのに、お金の設計図が一気に整理できる。
俺が実際に読んだ本は俺が読んだお金の本4選にまとめてある。銘柄を「なんとなく」で選ばないための土台になる本ばかりだから、興味があれば覗いてほしい。
俺が実際に買って使ってるものだけ楽天ルームに置いてる。スペック比較じゃなくて体験で選んでるから、気になる人は覗いてみてほしい。
【免責事項】本記事は情報提供を目的としており、特定の投資・金融商品・サービスへの勧誘を目的としたものではありません。投資にはリスクが伴います。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。また、記事内の情報は執筆時点のものであり、将来の結果を保証するものではありません。

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