高配当株は売るな。含み益で手放した俺の後悔

夜泣きと資産形成

高配当株は、含み益が出ても利確するな。財務を見て買った銘柄なら、売った瞬間にインカムゲインは自分の意思で終わる。

この記事では、俺がオリックスで100株4万円の利確をして後悔した実体験と、三晃金属が減配した日に本当は何を見て判断したか、そして今まさに含み損を抱えているこの相場で俺が考えていることを、5000万ローンを抱える弱小電気工事士の本音で話す。

オリックスを売った夜——独り身だった俺がやった失態

2021年ごろ、俺はオリックスを売った。買値2,800円、売値3,200円。100株で4万円の利益だった。

当時はまだ独り身で、財務を見て高配当株を選ぶことはちゃんとやっていた。だから余計にタチが悪い。

財務フィルターは全部通過させた銘柄だった。それなのに、含み益が出た瞬間に「よっしゃ、取れた」で売ってしまった。

財務分析して買った銘柄を、感情で売った。まだ投資初心者だったって言い訳したいけど、それだけのことだった。

今のオリックスは5,000円を超えている。売らずに握っていたら、含み益は20万円を超え、数年分の配当と、当時もらえていた株主優待まで俺は自分で手放したことになる。

正直、あの4万円が何に消えたかもう覚えていない。でもオリックスの株価が今いくらかは、はっきり覚えている。


同じ轍を、俺はKDDIでも踏んでいた

正直に告白する。「弱小」の俺がやらかしたのはオリックスだけじゃない。

今のKDDIは2,800円前後。実は2、3年前にも100株2,800円で買っていた。あのまま握っていれば、株式分割を経て今頃200株になっていたはずだ。

それを俺は途中で手放している。オリックスと全く同じパターンだ。含み益が出て、勢いで売った。

財務が良くて、増配基調で、株主還元の意志もある銘柄。それでも「感情で売る」という一点だけで、資産形成のスピードは何年分も後退する。俺が2回もこれをやった証拠だ。

三晃金属が減配した日、正直「え」ってなった

昨年、保有銘柄の三晃金属が減配した。財務分析をして「良い」と判断して買った銘柄だ。だから余計に驚いた。

配当性向自体はそれまで悪くなかった。でも減配が単発で終わらず、翌期以降も続きそうな気配があった。

あんなに自信があったのになんで、と思いながら財務諸表を見返した時、俺が見落としていたものに気づいた。

配当性向やEPSだけ見て「財務優良」と判断していたが、フリーキャッシュフローがマイナスに転じていたのを見落としていた。配当性向という指標だけを見ていても、稼いだ現金が実際に手元に残っているかまでは見えない。投資本にも簿記の教科書にも、ここまで具体的には書いていない。

高配当株を利確した瞬間、インカムゲインは自分の意思で終わる。財務を見て買ったのに、売る判断だけ感情に任せる——それが一番やってはいけないことだと、オリックスとKDDIが二度も教えてくれた。


ここから先、正直に言う。三晃金属の減配を「イエローカード」と判断した基準は、この記事では出さない。

減配が出た瞬間の判断は、感情が一番暴れるタイミングだ。だからこそ、俺が実際に使った数値基準をここでぼかして書くわけにはいかない。

  • 減配のニュースを見た日、俺が真っ先に確認した数字
  • イエローカードと判断した具体的な根拠の全部
  • 撤退を決める撤退ラインの引き方
  • フリーキャッシュフローが崩れた時に俺がとった行動

方向性だけ知って安心するか、実際に使える基準を持って次の減配に備えるか。ここで差がつく。

noteで俺の撤退基準とFCFの見方を見る(4,980円) ▶

財務分析していい銘柄だと確信していたのに、フリーキャッシュフローのマイナスを見落とした——これは俺自身の失敗談だ。同じ見落としを繰り返してほしくないから、判断フローをそのまま渡す。ここまで読んで気になったなら、たぶんもう半分は答えを知りたいと思っているはずだ。

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含み損は「バーゲンセール」だ。今まさにそう思ってる

正直に言うと、今の俺のポートフォリオも資産全体で含み損だ。半導体株がイケイケの相場で、高配当株がどんどん売られている。

でも心配していない。財務フィルターを通した銘柄が全体的に含み損になっているなら、それは俺が選んだ銘柄の問題じゃなく、市場全体の資金の流れの問題だからだ。

🐾 みんな一緒に赤なら、こっちゃんも今日はごはん少なめでも平気だワン。明日はちゃんともらえるって信じてるもん。

✅ 財務フィルターを通した銘柄が含み損 → 相場全体の資金シフトが原因

✅ 相場全体の調整 → 資産性の高い銘柄が割安になっているだけ

✅ 今こそ、しっかりした財務の銘柄を仕込む局面

半導体株が強い相場だからこそ、高配当株が見捨てられがちになる。でも人気がない時こそ、財務で選んだ銘柄はむしろ買い増しどきだと俺は思っている。


配当総額の確認だけが、俺の心を守っている

今の俺のポートフォリオは10銘柄前後。月平均で1万円ほどの配当が入ってくる。

独り身であの4万円を使い切って後悔した頃と比べたら、今は冷蔵庫が壊れても、テレビが壊れても「どこを切り詰めよう」と考えなくなった。

俺がやっている確認はこれだけだ。配当額確定日に、前回より受取配当総額が増えているかを見る。増えていれば、それだけで深夜のリビングで一人「よっしゃ」と思える。

Q.

含み益が出た銘柄を売って、別の銘柄に乗り換えるのはアリ?

A.

俺はオリックスとKDDIで2回それをやって、どちらも後悔した。財務に大きな異変が出た時以外は、「含み益が出たから」だけを理由にした乗り換えは、インカムゲイン狙いの投資としては本末転倒になりやすいと思っている。

まとめ:利確を考えた瞬間こそ、問い直せ

高配当株投資で利確したくなる瞬間は必ず来る。含み益が出た時、株価が跳ねた時。

その瞬間に、一つだけ問い直してほしい。「俺はインカムゲインを狙ってるんじゃなかったか」。

✅ 利確はインカムを自分で止める行為

✅ 財務指標だけでなくフリーキャッシュフローも見る

✅ 含み損は相場全体なら「バーゲンセール」

✅ 配当総額が前回より増えていれば負けていない

5000万のローンを抱えながら、弱小電気工事士の俺は同じ失敗を2回やって、ようやくこの5つの軸にたどり着いた。

オリックスとKDDI、両方を売って後悔した俺が言う。利確より、握力だ。


配当を平時から積み上げるためのストック銘柄の作り方はこちらのnoteに書いた。増配率が利回りより大切な理由はこちらで。配当金ゼロの期間をどう乗り越えたかはこの記事に全部書いている。

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高配当株を利確しないと決めるなら、NISA口座で持つ意味が圧倒的に大きくなる。配当への20.315%の税金がかからず、毎年の受取額がそのまま積み上がっていく。

俺は楽天証券のマーケットスピードⅡでEPS推移や配当性向、フリーキャッシュフローの動きまで確認している。今回のような見落としを防ぎたいなら、楽天証券の口座から始めるのが最短ルートだと思う。

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「配当性向」「フリーキャッシュフロー」「自己資本比率」を自分で読めるようになってから、保有継続の判断が全然変わった。

俺が財務リテラシーの土台を作ったのはTACの簿記テキストだ。俺が読んだお金の本はこちらのページにまとめてある。

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