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結論から言う。「つけてます」という営業の言葉を、そのまま信じたら痛い目を見る。電気工事士として現場に立ってきた俺が、一条工務店でコンセント・スイッチの気密対策をやろうとして実際に食らった話をする。
一条工務店の高気密・高断熱は本物だ。だけど、コンセントとスイッチを壁に仕込む瞬間、断熱材に穴が開く。その事実は、カタログにも打ち合わせにも自分から聞かない限り出てこない。
5000万のローンを組んで、断熱にこだわり抜いた家に「ちょっとだけ穴が開く」を許せなかった。だから宿泊棟見学の時点から、営業にずっと言い続けた。
賃貸の写真を見てほしい
これが、断熱・気密が弱い家のコンセント周りで起きることだ。

空気が移動するところに、埃は必ずついてくる。コンセントやスイッチに手を近づけると、うっすら空気の流れを感じることがある。あれ、気のせいじゃない。
壁の裏から室内に空気が流れ込んでいる。その通り道がコンセント・スイッチのボックスだ。
💡 知れなかった気づき:一条工務店の標準ボックスは金属プレートのみ
省令準耐火構造という基準を満たすため、一条工務店で標準採用されるコンセント・スイッチボックスは金属プレートのみ。工場見学で「樹脂もできますよ」と聞いた記憶があったが、あれは標準の話ではなかった。営業に本命の部材を伝えた時、最初に返ってきたのは「標準では対応していません」という一言だった。
「標準で無理」と言われたものが、なぜ最終的に一条のオプションという形で通ったのか。ここに、電気工事士だからこそ持てた交渉の武器がある。
「つけてます」を、何回信じたか覚えてない
現場では滅菌工場や特殊環境で使う部材がある。パナソニックの気密パッキンカバーだ。ケーブルを引き込む穴をパッキンで塞いで、壁裏から室内への空気の侵入を防ぐ。

これを、宿泊棟見学の時点からずっと営業に言い続けた。打ち合わせのたびに「つけてもらえてますか?」と聞いた。返ってくる答えはいつも同じだった。「つけてます」。
図面確認・押印を終えた、その次の打ち合わせで営業から言われた。「見積もりに入れるの、忘れてました」。
正直、がっかりした。何回も確認したのに、なぜここで発覚するんかと。もし押印の前に気づかんかったら、外壁の気密はザルのままやった。
「言ってます」「つけてます」は、図面に反映されているかとは別の話だ。ここから先は、俺が施主として動いた具体的な中身になる。方向性だけをここで見せる。
- 何度目の確認で見積もり漏れに気づいたか
- 本社確認まで持ち込んだ交渉の言い回し
- 樹脂ボックスをオプションとして通した交渉の中身
- 実際にかかった費用と、内側まで対策しなかった理由
ここで止めて終わる話じゃない。何度「つけてます」と言われながら実際は漏れていたのか、その全経緯を知らずに打ち合わせに行くと、俺と同じ後悔をすることになる。
📝 見積もり漏れとオプション交渉の全経緯をnoteで読む ▶
住んでみてわかったこと
断熱性能が数値で上がったかどうか、正直わからない。他の条件も変わっているから比較できない。

でも、一つだけはっきりわかることがある。外壁面のコンセントやスイッチ周りから、空気が出てくる感じがない。賃貸の時みたいに、スイッチ周りに埃の線が走っていない。
内側のコンセントには入れていない。断熱材がすでに入っているからだ。この判断基準と、内側にも入れるべきか迷った人向けの追加の考え方はnoteのPART2に置いた。

電気工事士が施主になって初めてわかったこと
現場の「当たり前」は、住宅では「言った側が管理し続けないと消える」ものだった。

弱小電気工事士の俺でも、現場で叩き込まれた「確認は口頭だけで終わらせない」という感覚を家づくりに持ち込んだから、押印前に気づけた。知らなければ、そのまま気密の穴を抱えて住み始めていた。
電気図面の読み方・修正フローについては別の記事で全部書いた。図面が固まる前にどこを見るべきかという話とも直結する。

ここまで読んでくれたなら、もう半分は動く準備ができてる。あとは「口頭確認だけで終わらせない」というやり方を、自分の打ち合わせでいつ・どう使うかを知るだけだ。
まとめ|「つけてます」を信じきらなかったから守れたもの
✅ コンセント・スイッチのボックスは気密の弱点になる
✅ 一条工務店の標準ボックスは金属プレートのみ(省令準耐火構造のため)
✅ 何度も「つけてます」と確認していたのに、押印後の打ち合わせで見積もり漏れが発覚した
✅ 標準で断られた対策を、交渉の末に一条のオプションとして通した
✅ DIYでの後付けは資格と知識がないと火災リスクがあるため絶対にやってはいけない
💡 一条工務店以外のハウスメーカーで建てる人にも、この「口頭確認だけで終わらせない」という考え方はそのまま使える。標準対応かオプション対応かはメーカーごとの基準で変わるが、見積もり漏れという現象はどのメーカーでも起こり得る。知っていれば、図面が固まる前に一言増やすだけで済む話だ。
Q.
内側のコンセントにも気密パッキンは必要ですか?
A.
我が家は内側には入れていない。内壁側はすでに断熱材が入っている前提で判断した。ただし住宅の断熱構造によって判断基準は変わるので、契約前に確認しておく価値はある。
Q.
気密パッキンは自分で後付けできますか?
A.
絶対にやめてほしい。コンセント・スイッチ周りの作業は第二種電気工事士の資格が必須で、無資格での施工は火災の原因になる。打ち合わせの段階で必ず依頼する必要がある。

【免責事項】本記事は情報提供を目的としており、特定の投資・金融商品・サービスへの勧誘を目的としたものではありません。投資にはリスクが伴います。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。また、記事内の情報は執筆時点のものであり、将来の結果を保証するものではありません。


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