暴落した優良株を拾えるか否か。それが数年後の資産を分ける。
2026年5月15日。息子を嫁に任せて昼過ぎにスマホを見たら、証券アプリが赤く光っていた——いや今日は「緑」だ。+13%超。
俺が仕込んでいたヤマハ発動機(7272)が爆騰していた。
寝不足で始まった育児生活のど真ん中で、「今だ」と思って仕込んだ1095円が報われた瞬間だった。今日はその全経緯を、数字と一緒に包み隠さず話す。
ヤマハ発動機(7272)とはどんな会社か
ヤマハ発動機は「陸・海・空」をカバーする総合輸送機器メーカーだ。二輪車(バイク)・マリン(船外機)・産業用ドローンまで幅広いポートフォリオを持ち、売上は2兆円超のグローバル企業。
東証プライム上場、証券コード7272。
日本国内より海外売上比率が圧倒的に高く、アジア新興国の二輪需要をガッツリ取り込んでいる銘柄だ。
株価の変遷——なぜここまで叩き売られたのか

2025年に入ってから、米国の関税政策がヤマハ発動機の業績に直撃した。
アメリカへ輸出する船外機などの製品に関税コストが上乗せされ、コスト構造が悪化。さらに追い打ちをかけたのが「繰延税金資産の取り崩し」という会計処理だ。
2025年12月期の連結純利益は前期比85%減の165億円に落ち込んだ。従来予想(58%減の450億円)をさらに285億円下回る大幅な下方修正となった。
この発表を受けて翌日の市場では株価が一時10%を超える暴落を見せた。
ここで多くの投資家が損切りに動いた。俺はその流れを横目に、チャートと財務データを眺めながら別のことを考えていた。
暴落を「読む」技術——本業は崩れていたか
「85%減益」という数字は確かに衝撃的だ。でも投資家として本当に確認しなければならないのは「なぜ減益したか」だ。
売上収益は2兆5342億円と前期比1.6%の微減にとどまっており、本業の儲けを示す営業利益も1264億円という水準だった。最終利益が85%も吹き飛んだのは、売上が崩れたからではない。
つまりこういうことだ。
お店(本業)の売上はほぼ変わっていない。利益が消えたのは「将来の税金の前払い処理」という会計上の理由だ。財布から現金が飛んだわけじゃない。
この違いが分かるかどうかで、投資の結果は全然変わってくる。
配当の減配はどう見るべきか
当初2025年12月期の配当は年間50円の予定だったが、米国の追加関税の影響によって35円に下方修正された。ただし2026年の配当は50円への増配予想となっている。
高配当株投資家として「減配」は当然ガッカリする。だが減配の理由が「構造的な稼ぐ力の喪失」なのか「一時的な会計要因」なのかを区別することが大切だ。
今回は後者。だから俺は「売り」ではなく「買い」を選んだ。
ただし正直に言っておく必要もある。
ヤマハ発動機は連続増配株ではなく、減配する時の幅が大きい傾向がある。
だからこそコアではなくサテライトポジション、かつ「暴落タイミングの仕込み」という戦略で臨んだ。
今日の急騰——Q1決算が市場を驚かせた

ヤマハ発動機は2026年5月15日後場に第1四半期決算を発表し、1〜3月の連結最終利益は前年同期比34.5%増の412億円に拡大した。
税引前損益は619億円超で、アナリストのコンセンサス予想426億円を45.4%上回る水準だった。
市場の想定を大幅に上回る強い数字。それが+13%超という急騰に繋がった。
売上収益は7301億円(前年同期比16.6%増)、営業利益626億円(同43.8%増)と、特に二輪車のランドモビリティセグメントが業績を牽引した。
アジア新興国の二輪需要という「実需」が数字を支えている。これはトレンドで終わる話ではない。
通期見通しと増配予告
2026年12月期通期は売上収益2兆7000億円(前期比6.5%増)、営業利益1800億円(同42.4%増)、当期利益1000億円を見込み、年間配当も50円への増配を予定している。
この数字が本物かどうかを確認するための参考記事として、以下を参照してほしい。
https://tsubame104.com/archives/97334
https://irbank.net/E02168/dividend
投資判断のポイント——ヤマハ発動機を買うべき人・買わない方がいい人
こんな人には向いている
✅ 暴落した優良企業を中期(1〜3年)で狙うタイプ
✅ 配当+キャピタルゲインのダブルリターンを狙いたい人
✅ 関税・円高リスクを理解した上でアジア需要に賭けたい人
H3: こんな人には向いていない
❌ 連続増配株だけに投資したい長期インカム投資家
❌ 業績ブレに精神的に耐えられない人
❌ 株価変動を毎日チェックできない超長期放置型の人
ヤマハ発動機は「持ち続けるコア銘柄」ではなく「仕込んでリターンを狙うサテライト銘柄」として捉えるのが正解だ。
俺が今後どう動くか
仕込み値1095円に対して、今日の終値ベースで約21%の含み益。
第一の利益確定ゾーンは1400〜1450円に設定している。通期業績が予想通り推移するかを中間決算で確認してから、残り保有分の判断をする。
増配予想50円がNISA口座内で非課税で受け取れれば、これ以上ない。
おすすめ商品:『バフェット流 世界一シンプルな配当投資』(投資入門書)/選んだ理由:暴落時に「本業の稼ぐ力」を読む判断力が身につく一冊。今回のヤマハ発動機のケースに直結する内容
配当投資の「なぜ」が分かると、暴落が怖くなくなります。このくらいの基礎武装は絶対にしておいた方がいい。
過去の失敗から学んだこと
以前、全然別の銘柄で「ニュースを見て感情のまま売却→その後に大幅回復」という苦い経験をした。「なぜ暴落したか」を冷静に分析していれば、保有継続の判断ができたはずだった。今回の1095円仕込みは、その教訓の上に立った行動だ。
まとめ
ヤマハ発動機(7272)は関税ショックで大暴落し、配当を35円に減配した。でも本業は生きていた。そして今日、市場の想定を大幅に上回るQ1決算で株価は+13%超の急騰を果たした。
「暴落の理由を読んだ者が勝つ」——これが今日俺が実感した投資の本質だ。
高配当株・連続増配株の銘柄分析の参考記事として以下もどうぞ。
https://www.risingbull.co.jp/stock/investment-yamaha-motor
https://res-info.co.jp/yamaha-motor
免責事項:本記事は情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
この記事で書ける内容はあくまで「表」の話だ。
俺が1095円で仕込んだ時の判断基準、次に狙っている銘柄、そして一条5000万ローンを返しながら回している家計のリアルな数字——それは全部noteに書いた。
教科書には絶対に載らない「パパ投資家の実戦記録」が欲しい人は、こっちへ。


コメント