一条工務店から電気図面が届いた日、俺はしばらく画面の前で固まった。
電気工事士として何年も現場に出て、新JISも旧JISも毎日見てきた。なのに一条の図面だけは「何これ」だった。
コンセントがアイスクリームの形をしている。照明がアルファベットと数字の羅列で、どこに何がつくのかは別の図面を見ないとわからない。3路スイッチの繋がりもパッと見ではわからない構造になっている。
この記事では、一条工務店の電気図面が新JISと何がどう違うのか、そしてそれを読み解くために俺がたどり着いた方法を全部話す。
一条工務店の電気図面、新JISと何が違うのか
まず前提として、一条工務店の家はフィリピン工場でユニット製作している。その影響かどうかは断言できないが、図面の記号体系が日本の新JIS規格と根本的に違う。
代表的な違いはこの3つだ。
| 項目 | 新JIS図面 | 一条工務店図面 |
|---|---|---|
| コンセント | 半円+縦線(壁付き) | アイスクリーム型の独自記号 |
| 照明器具 | ○や□で種類を表現 | アルファベット+数字(別図面参照) |
| 3路スイッチの対応 | 照明横の記号とスイッチ番号がリンク | 入口と出口でアルファベットが違い対応不明 |
特にやっかいなのが3路スイッチの繋がりだ。
通常の新JIS図面では、照明の横に「S3」とあればスイッチの「3」と繋がっている、と一目でわかる。でも一条の図面は入口と出口のスイッチでアルファベットが違う。だからどことどこが繋がっているのか、パッと見では判断できない。
⚠️ 電気屋の俺でも「初めて見る記号」の連続だった。一般の施主の方が図面を見ても、正直ほぼ解読不能だと思う。
無駄な線が多すぎる問題
記号の違いだけじゃなく、図面全体の見やすさにも問題がある。
一条の図面には、なくても成立する線が大量に入っている。その線を全部取り除いたら、すごくシンプルでわかりやすい図面になるのに、という箇所が何十個もあった。
一条工務店が他のハウスメーカーより少し安い理由のひとつが、もしかしたらこういう電気周りの部分にあるのかな、とすら感じた。これは悪口ではなく、電気のプロとしての正直な感想だ。
💡 知れなかった気づき:一条の図面に無駄な線が多い理由のひとつは、工場製作の配線ルートをそのまま図面化しているためと考えられる。施主が「ここに配線はいらない」と感じる線の多くは、工場側の製造工程上の都合で残っているものだ。つまり「消せる線」ではなく「最初から引かれている線」として読む必要がある。
⚠️ ブラックボックス:「じゃあ担当者に修正指示を出せばいい」と思った俺が、実際に失敗した話がある。新JIS記号でコンセント追加を指示したら、着工後に確認するとそのコンセントがなかった。なぜ伝わらなかったのか。その原因と、担当者に確実に通す修正指示の出し方をnoteに全部書いた。
iPadとGoodNotesが全てを変えた
一条からは打ち合わせ用のタブレットと「ウチメモ」というアプリが支給される。最初はそれでやろうとした。
書きにくい。全然使えない。
じゃあiPadでできるんかな、と試行錯誤した。1発目でできた。それから全部iPadに切り替えた。
✅ 一条からもらう電子図面のPDFをGoodNotesに読み込むと、その図面の上に直接文字・色・書き込みができる。クロス選びも、修正指示も、担当者へのLINE送付も、全部iPadで完結した。
俺がGoodNotesでやった3つのこと
✅ STEP 1|リンクするスイッチと照明を同じ色で囲む
3路スイッチのどことどこが繋がっているか、一条の図面だけではわからない。だから対応する照明とスイッチを同じ色の四角で囲んで視覚的にリンクさせた。赤のスイッチは赤の照明に繋がる。それだけで図面が一気に読めるようになった。
✅ STEP 2|無駄な線を白で消す
いらない配線、なくていいスイッチ、余計な情報。白いペンで上から塗りつぶして消した。情報を引き算するだけで図面の見やすさが劇的に変わる。
✅ STEP 3|修正指示を日本語で書き込んでそのまま送る
図面上に修正したい箇所を書き込んで、そのままLINEで担当者に送付した。ただ、ここで俺は失敗をした。その失敗の詳細は後ほど話す。
色分け作業だけで1日かかった。電気工事士の俺が、だ。一般の施主の方が一人でやろうとしたら相当しんどいと思う。
紙の図面修正は本当にしんどい
もしGoodNotesがなかったら、どうしていたんやろと今でも思う。
紙の図面に修正を入れるということは、シャーペンで書いて消しゴムで消して、の繰り返しだ。5000万の家の図面でそれをやる。しかも何度も打ち合わせが重なる。
⚠️ 一条から送られてくる図面は電子データで来る。電子で来ているのに、紙に印刷して手書き修正するのは完全な時間の無駄だ。iPadとGoodNotesで電子のまま完結させることが、一番合理的な選択だった。
一条で家を建てるなら、GoodNotesは必需品だと思う。1000円ちょっとのアプリで、5000万の買い物の後悔を減らせるなら安すぎる投資だ。
俺が実際に使って買って良かったものは楽天ルームにまとめてある。iPad・Apple Pencilの選び方も含めて参考にしてほしい。

担当者に修正が伝わらなかった話
GoodNotesで図面に書き込んで担当者に送った。確認もした。送り先も合ってた。でも着工後に現場を見たら、追加したはずのコンセントがなかった。
「あれ、送ったよな。」確認したら送ってた。担当者も受け取ってた。でも伝わっていなかった。
⚠️ 原因は記号の問題だった。俺が図面上に書き込んだのは新JIS記号だった。一条の担当者は新JIS記号を日常的に使っていない。電気工事士には当たり前の記号が、担当者には「なんかある」程度にしか見えていなかった。
これは俺の確認不足でもあるし、一条側の図面教育の問題でもあると思う。どちらにしても、5000万の家でコンセント1個の位置を確認し損ねた事実は変わらない。
💡 このnoteに書いたこと:なぜ修正指示が伝わらなかったのか、原因の全貌と、俺がその後に編み出した「担当者に確実に通す修正指示の出し方」を4STEPで全公開している。
一条の担当者は新JIS記号に慣れていない。ならどう伝えればいいか。その答えを俺の失敗と逆転の実録ごと置いた。現場仕事の残業1時間分で、打ち合わせの後悔を全部スキップできる。

よくある質問
Q.
GoodNotesは有料ですか?他の無料アプリではダメですか?
A.
GoodNotesは有料アプリ(買い切り)だ。無料の書き込みアプリでもPDFを開いて書き込む機能があるものはある。ただ、一条の図面は複数ページにわたることが多く、ページ間の移動・色管理・書き込みの精度を考えると、GoodNotesのUIが圧倒的に使いやすかった。5000万の家の打ち合わせに使うツールを1000円ケチる必要はないと思っている。
Q.
電気の知識がない一般施主でも図面の色分けはできますか?
A.
できる。ただし3路スイッチのリンクを自力で読み解くのは難しい。まず担当者に「このスイッチはどの照明に繋がっていますか?」と1つずつ確認してから色分けするのが確実だ。担当者に聞く権利は施主にある。遠慮なく聞いてほしい。
まとめ|一条の電気図面は「読もうとする姿勢」が全てを変える
一条工務店の電気図面は、新JIS規格とは別物だ。電気工事士の俺でも最初は「何これ」だった。
✅ コンセント・照明・3路スイッチの記号が新JISと根本的に違う
✅ 無駄な線が多く、そのままでは煩雑で読みにくい
✅ iPadとGoodNotesで電子のまま書き込み・色分け・送付ができる
✅ 修正指示は記号ではなく日本語で出すことが確実に伝わる条件
✅ 図面は電子で来る。GoodNotesがあれば紙に印刷する必要は一切ない
図面を開いて「わからん」で止まるか、道具を使って「読み解く」かで、打ち合わせの質がまるで変わる。5000万の家を買うのに、1000円のアプリを惜しむ必要はない。
担当者に修正指示を確実に通す方法と、俺が失敗から学んだ全手順はnoteの有料エリアに書いた。残業1時間分で、俺が打ち合わせ中に失敗して気づいたことが全部手に入る。価格は2,980円だ。
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【免責事項】本記事は情報提供を目的としており、特定の投資・金融商品・サービスへの勧誘を目的としたものではありません。投資にはリスクが伴います。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。また、記事内の情報は執筆時点のものであり、将来の結果を保証するものではありません。




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