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一条工務店のお風呂自動洗浄(グレイスバス)オプションは、つけるべきか迷う人が多い設備のひとつだ。
結論から言う。共働き以上の忙しさがある家庭なら、契約前に確実につけておくべきだ。理由は単純で、このオプションは契約前にしか選べず、後付けだと費用が跳ね上がるから。電気工事士として現場を見てきた俺と、実際に14.3万円払って1年以上使ってきた俺の両方の目線で、この結論の根拠を全部書いていく。
※本記事は俺個人の体験と判断に基づくものです。一条工務店の仕様・価格は時期や地域によって変わるため、最新情報は営業担当者に確認してください。
そもそも「自動洗浄浴槽」って何ができるのか
一条工務店でこの機能を積めるのは、2023年に登場した「グレイスバス」というシステムバスだ。標準搭載になるのはグランセゾンとグランスマート、アイ・スマートではオプション扱いになる。
やることはシンプルだ。ボタンひとつで排水が始まり、浴槽をすみずみまで自動で洗浄し、そのままお湯はりまで進む。汚れ具合に合わせて洗浄の強さを選べるタイプの設備で、他社のシステムバスにも似た仕組みは存在する。
電気工事士としての視点で一番伝えたいのはここだ。この手の自動化設備は、給排水・電源・制御基板が絡む後付けが技術的に一番厄介なジャンルのひとつになる。浴槽交換・配線の引き直し・タイルのハツリが同時に発生するため、費用は契約時の数倍に膨らむ。「気に入ったら後で足せばいい」という発想が一番通用しない設備だと思っていい。
つまりこの設備の判断は「今欲しいか」ではなく「契約前に決め切れるか」がすべてだ。
14.3万円は高いのか、安いのか
2023年時点でのオプション価格は14万3,000円(税込)。俺が契約したときの表示13万円(税抜)と、今の14.3万円(税込)はほぼ同じ金額で、単に表示方法が変わっただけの可能性が高い。
この金額を「高い」と感じるかは、比較対象次第だ。
| 選択肢 | 初期費用の目安 | 後からの変更しやすさ |
|---|---|---|
| グレイスバス自動洗浄(契約時) | 約14.3万円 | 契約前のみ選択可 |
| 市販の自動洗浄後付け機器 | 数万円〜十数万円 | 設置可(賃貸不可な機種もある) |
| 手動清掃(洗剤・ブラシ運用) | 初期費用ほぼゼロ | 毎日の時間コストが継続 |
俺自身は正直、他の後付け商品や工務店を比較検討していない。契約時の判断基準は「毎日使うかどうか」の一点だけで、金額の相見積もりは取っていない。この点は正直に書いておく。
だからこの記事の14.3万円という金額は「絶対に得な価格」だとは言い切れない。市販の後付け機器の方が安く済むケースもあるはずだ。それでも俺が契約前提を選んだ理由は、次の章で書く「後から変えられない」というリスクの重さにある。
宿泊棟で、俺は説明も受けずに帰された

一条工務店の宿泊体験で、自動洗浄付きの浴槽を初めて触ったのは夕方6時頃だった。営業さんも帰りたい時間だったんだと思う。操作の説明もなく「あとはご自由にどうぞ」で本当に帰られてしまった。
正直、ボタンを連打しているうちに余計に動かなくなった。実際は1回押すだけで完了する仕様だった。
ただ、この時点で「欲しい」と思ったのも事実だ。賃貸の頃、現場仕事を終えて帰宅するたびに風呂掃除が待っていた。栓を抜いて、少し休憩して、抜けたのを確認して、泡をつけて、また少し休憩して、やっと洗う。体力的にはたいしたことない作業なのに、異様に腰が重かった。それが毎日続いていた。
「これは絶対つけます」嫁が即答した3秒

打ち合わせの場で、営業さんがふと言った。「コスト削減を考えるなら、旦那さん、ここから削ってみませんか?」
俺が「んー、これ嫁の案なんだよな……」と言いかけた瞬間だった。
営業さんも「あ、わかりました」とそれ以上は何も言わなかった。共働き以上の忙しさがある家庭なら、この即答の理由はきっとわかるはずだ。
繁忙期の俺を救っていたのは、ボタン一つだった

電気工事士の仕事には繁忙期と閑散期がある。俺の場合、4月から12月は気が休まらない時期だ。現場を走り回って帰宅して、まず頭にあるのは「早く風呂に入りたい」だ。汚いまま家族に触れたくない。
賃貸の頃は「風呂掃除してから入る」という順番があった。今はその順番がない。帰宅してそのまま入れる。
ただし2週間に1回だけ残る手洗いの謎仕様は、自動洗浄でもカバーできない。一条の浴槽と床の境目はどうしても汚れが溜まりやすく、専用ブラシと洗剤で数分かけて手を動かす必要がある。「完全自動」ではない、という正直な限界だ。
庭で過ごす15分が、こっちゃんとの時間を変えた

こっちゃんと息子と庭で過ごす15分が増えたのは、掃除の手間が消えたからだ。賃貸の頃は「風呂掃除に15分」がまず発生していた。今は「庭で15分」に変わった。同じ15分でも、中身がまるで違う。

設備の価格が高いか妥当かは、金額だけでは決まらない。それが「一番気力がない瞬間」を救ってくれるかどうかで決まる。そして一条工務店の設備の多くは「契約前にしか選べない」。この2つを合わせて判断する物差しを持ってから、俺はオプション選びで迷わなくなった。
✅ 毎日使う設備かどうか
✅ 一番気力がない時間帯に発生する作業かどうか
✅ 契約前にしか選べない設備かどうか
ここまでは「自動洗浄をつけるべきか」の答えだ。ただし「一条工務店を選んだ判断軸そのもの」まではここでは書ききれない。
- 10社見て回って一条に決めた本当の決め手
- 契約前の不安と、営業の言葉をどこまで信じたか
- 「後から変えられるか」で判断した他の設備の実例
自動洗浄と同じ「契約前にしか選べない」設備で他にも判断を迫られた場面がある。一条を選んだ理由そのものを、次で全部読める。
契約前の数週間、俺が何を信じて何を疑ったか。同じ不安を抱えているなら、今日読んでおいた方がいい。
本当はこれ、削ろうと思えば削れた話
13万円のオプションは、後から「やっぱりつけます」に変更しようとすると厄介なことになる。浴槽の交換、配線の張り替え、タイルのハツリが必要になるからだ。
営業さんに聞いたとき「やれと言われればやれますけど、絶対にやめてください」と返ってきた。だったら最初からつけてください、という話だった。
一条工務店で先行配管や先行配線を仕込んだ話と、自動洗浄の判断は、実はまったく同じ理屈で動いている。


Q.
自動洗浄、後からでも追加できますか?
A.
技術的には可能だが、浴槽交換・配線張替え・タイルのハツリが必要になり、費用も手間も契約時の数倍になる。営業さんからも強く非推奨と言われた。契約前にしか選べない設備の筆頭がこれだ。
Q.
共働きじゃなくても必要ですか?
A.
片働きで日中に掃除の余裕がある家庭なら優先度は下がる。逆に、共働き・子育て中・現場仕事など「毎日気力を使い切っている家庭」ほど恩恵は大きい。
すでに一条工務店で新築した人は、SUUMOの新築購入者アンケートに答えるとギフトカードがもらえる制度がある。これから建てる人にも参考になる声が集まっているので覗いてみてほしい。
まとめ|13万円より先に、物差しを一個作る
自動洗浄が高いか妥当かは、価格だけ見ても判断できない。
毎日使うか、気力ゼロの時間に発生する作業か、契約前にしか選べないか。この3つで考えると、答えは意外とシンプルになる。
この夏、汗ばむ季節に浴槽掃除が余計に億劫になる人は多いはずだ。そういう時期だからこそ、ボタン一つで終わる仕組みのありがたさが染みる。
弱小電気工事士の俺でも、家族の声をちゃんと聞いたことで後悔のない判断ができた。次は先行配管で削って後悔した場所を書くつもりだ。
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