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一条工務店の電気打ち合わせで「単独回路は入りません」と言われたことがある。でも、その一言をそのまま信じて図面にハンコを押していいのか。一度立ち止まって考えてほしい。
この記事を読めば、なぜ電気の仕様を営業に一任してはいけないのか、その理由が現場の実例とともにわかる。電気工事士として現場を見てきた俺が、自分の家では絶対に見過ごせなかった話をする。

ホットプレートとテレビ、それだけでブレーカーが落ちる理由
賃貸で焼肉をする日にブレーカーが落ちた経験、ある人は多いと思う。あれは運が悪かったわけじゃない。
普通の家の1回路は20A。安全に運用するには、その8割、つまり16Aあたりが実質の上限だと考えるのが基本だ。ホットプレート、テレビ、空気清浄機のターボ、スマートスピーカー。この4つが同時に乗ると、あっという間にその上限を超えてくる。
ブレーカーは過負荷になった瞬間に落ちるわけじゃない。しばらくその状態のまま電気が流れ続ける。その「しばらく」の間、ケーブルはずっと悲鳴を上げている。落ちないから安全、じゃない。ここ、多くの人が知らない盲点だと思う。

「入りません」から「実はありました」に変わった日
ここが今回、一番伝えたい部分だ。うちの場合、打ち合わせは担当(設計)→営業→自分たち、そのあとは営業→自分たちの繰り返しという体制で進んでいた。担当が設計した図面をもとに営業とまず打ち合わせをして、そこで出た懸念点を営業から担当に戻してもらい、次の三者での打ち合わせに反映する、という流れだ。
その中で、キッチンのリビング面のコンセントを単独回路にしてほしいと、俺はずっと言い続けていた。返ってきたのは「不要です」の一点張りだった。
それでも何度か打ち合わせを重ねたある日、営業からこう言われた。「ごめんなさい、キッチンのところ単独回路でした」。
単独回路にするかどうかは、こちらから明確に要望を出さない限り、基本的には標準仕様のまま進む。しかも今回のように、営業の説明自体が途中で覆ることすらある。電気工事士の俺が横で図面を見ていたから気づけたが、もし何も言わずに任せていたら、キッチンのコンセントは今も共有回路のままだったはずだ。「営業がそう言うなら」で終わらせないこと。それが単独回路を守る本当の分かれ道になる。
嫁は電気の仕組みまではわからない。だから打ち合わせの図面はiPadのGoodNotesに取り込んで、確認できた項目・懸念が残る項目を色分けして、ふたりで「ここ、ちゃんとあるね」「ここ間違えてないね」と一つずつ確認していた。専門知識がなくても、色で見える化するだけで打ち合わせの解像度は上がる。

ここまでの流れで「じゃあうちは何を根拠に交渉すればいいのか」が気になった人もいると思う。実際に俺が営業とどうやり合ったか、その具体的なやり取りの一部始終と、あなたの図面でそのまま使える判断フローはここにはまだ書いていない。
- 営業との具体的なやり取りの流れ
- 単独回路を通した決め手になった根拠
- コンセント以外にも波及した判断ポイント
「営業に任せておけば大丈夫」という前提そのものが崩れた出来事だった。ここまで読んでくれたなら、もう半分は動く準備ができてる。あとは、俺が実際に何を根拠に押し通したかを知るだけだ。
「絶対に落ちない」と「健康な状態」はまったく別の話
正直に言う。俺は自分の家の配線に自信を持ってる。ホットプレートを単独回路にしなくても、多分落ちなかったと思う。
でもそこが一番伝えたいところだ。「落ちるか落ちないか」で判断してる時点で、もう視点がズレている。
実際に家が完成して、単独回路のコンセントでホットプレートを使って焼肉をやった。落ちるわけがない。自分が自信を持って設計したんやから。それでも単独回路にしたのは、ケーブルの寿命を守るためだった。
電気自動車、毎回充電コード伸ばす気ですか?
単独回路の攻防と似た話が、カーポートの電源工事でもあった。営業に対して、俺はこう言い返した。

先を見た配線をしておくかどうかで、5年後、10年後の生活のストレスがまるで変わってくる。この視点は、標準仕様の話の中には出てこない。カーポートの配管をどう仕込んだかはこちらの記事にまとめている。
電気の一次側を知らなかったら、俺も言われるがままだったと思う
正直な話、これは電気の一次側——つまり分電盤から先の設計思想の話だ。多くの人は電気の一次側なんて見ない。二次側、つまり見た目のコンセント位置やスイッチのデザインだけを見て終わる。
自分が電気を知らなかったら、多分、営業と担当者の言うがままで進んでいたと思う。おしゃれな照明、素敵なコンセントの配置——インスタやブログでよく見るあの手の記事は、たしかに素晴らしい。でもそれは「機能面・性能面」の話じゃなくて、「デザイン」の話だ。

機能があってこそのおしゃれ。性能があってこそのおしゃれ。ここが抜け落ちたまま「素敵な家」だけが独り歩きしている打ち合わせを、俺は現場でも施主としても何度も見てきた。気密対策のコンセントパッキンでも同じことがあった。
Q.
単独回路にすると、追加費用は結構かかりますか?
A.
俺の場合は一式契約だったので正確な追加額は把握していない。ただしケーブルを多く引き回すだけの差でしかないので、大きな金額にはならないはずだ。単独にするか迷った時点で、単独一択でいいと思っている。
Q.
営業に「不要です」と言われたら、どう返せばいいですか?
A.
「不要」で終わらせず、根拠を確認してほしい。うちの場合も最終的に「実は単独回路でした」と覆った。営業の一次回答が最終結論とは限らない。
「え、俺らどうしたらいいの?」と思ったら
ここまで読んで、自分の家の図面が本当にこれで大丈夫なのか、少し不安になった人もいると思う。それでいい。その違和感を放置しないでほしい。
もしこの記事を読んだだけで終わって、自己流で「まあ大丈夫だろう」で図面をそのまま通してしまったら、その判断のツケは何十年も家族が払うことになる。単独回路にするかどうかの判断は、契約後には簡単にやり直せない。
一条工務店の本当のデメリットは、実は電気まわりに集中していると俺は思っている。詳しくはこちらにまとめた。


今の季節、家電を何台も同時に使う機会が増える。夏場のエアコン・サーキュレーター・保冷家電は、単独回路の考え方がそのまま活きる場面でもある。
これから一条と打ち合わせをする人へ
電気は二次側しか見られない、というのが普通だと思う。自分も電気を知らなかったら、多分営業と担当者の意のままだったと思う。だけど正直、これ本当に考えられた設計なのか?と思う図面は、現場でも打ち合わせでも何度も見てきた。
間取りや気密だけが家の健康を守るわけじゃない。電気の一次側まで踏み込んで初めて、この先何十年も安心して暮らせる家になる。これから一条で家づくりを検討している人は、こちらから直接オーナー紹介を受けられる。
まとめ|「営業がそう言うなら」で終わらせない
単独回路にするかどうかは、営業の一存で決まる話じゃない。「不要です」の一言をそのまま受け取るか、根拠を確認するか。うちの場合はその確認があったから、最後に「実は単独回路でした」の一言を引き出せた。
あなたの家の暮らし方から逆算して、あなたが決めるべき話だ。
【免責事項】本記事は情報提供を目的としており、特定の投資・金融商品・サービスへの勧誘を目的としたものではありません。投資にはリスクが伴います。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。また、記事内の情報は執筆時点のものであり、将来の結果を保証するものではありません。



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