NVDA暴落→急騰の真相|高配当パパが財務データで読み解く
はじめに:あの夜、俺は息子を抱きながら株価を見ていた
2026年4月9日、午前3時。
息子の夜泣きで目が覚めた。ミルクをあげながら何気なくスマホを開いたら、保有株のNVDA(エヌビディア)が前日比-14.8%を叩き出していた。
「さすがに売るか…」と思った瞬間、俺は深呼吸してスクリーニングツールを開いた。
この記事では、その夜俺が実際に確認した財務データと、最終的にどう動いたかを全部公開する。同じく保有者として不安を感じている人へ、少しでも「判断の軸」を届けられれば幸いだ。
NVDAが暴落した理由【米中輸出規制の全体像】
H20とは何か
エヌビディアが中国市場向けに開発した「H20」は、米国の輸出規制に準拠しつつ中国でも販売できるよう性能を意図的に抑制したAIチップだ。しかし2026年4月9日、米商務省はこのH20すら輸出禁止とする新規制を発動した。
H3:NVDAへの財務的インパクト
NVDAは自社プレスリリースにて、本規制により2026会計年度で最大55億ドルの追加費用(在庫評価損含む)が発生すると警告。同日の株価は寄り付きから急落し、一時-14.8%を記録した。
NVDAが急反発した理由【米中関税停戦と決算超過】
米中90日停戦(2026年5月12日)
米中両政府は2026年5月12日、スイスで開催した協議の結果として、90日間の相互関税引き下げで合意。米国は中国向け関税を145%から30%へ、中国は米国向け関税を125%から10%へ引き下げた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-05-12/SW4ZJAT0G1KW00
2026年Q1決算が市場予想を大幅超過
5月28日に発表されたNVDAの2026年度Q1決算(2月〜4月期)は、売上高440億ドル(前年同期比+69%)と市場予想を大幅超過。EPS(非GAAP)も$0.96と予想$0.89を上回り、株価は4営業日で+30%超の急反発を記録した。
高配当パパの「7つの財務チェックポイント」
① EPS(1株利益)の推移
2021年:$1.74 / 2022年:$3.34 / 2023年:$1.19(一時的調整)/ 2024年:$11.93 / 2025年:$29.76(実績)
2023年の落ち込みはゲーミング需要の在庫調整による一過性のもので、AI向け本業の成長トレンドは崩れていない。
② 自己資本比率・有利子負債比率
- 自己資本比率:約68%(俺の基準は40%以上 → ◎)
- 有利子負債比率:約0.12倍(俺の基準は0.5倍以下 → ◎)
現金同等物:約253億ドル。輸出規制による55億ドルの損失は、現金残高の範囲内で吸収できる。
③ 中国売上依存度の実態
2025年実績での中国売上比率:全体の約13%(2024年の約17%から低下)
H20禁輸の売上影響:最大-7〜8%程度と推計。米国・欧州・日本・インドの需要増が代替を担う。
④ Blackwell世代の受注残
次世代GPU「Blackwell」シリーズ(B200/B300)の受注残は300億ドル超(2026年Q1時点)。Microsoft・Google・Metaが合計で約220億ドルのAI設備投資を表明済みで、需要サイドに変化はない。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/94117
⑤ 株主還元への意志
CEO Jensen HuangはQ1決算発表の場で「We will continue to return capital to shareholders through buybacks and growing dividends.(訳:当社は、自己株式取得および配当金の増加を通じて、引き続き株主に資本を還元してまいります。)」と明言。2026年Q1だけで自社株買い61億ドルを実施。
⑥ 増配実績
NVDAの配当利回り自体は約0.03%と低く、高配当銘柄ではない。しかし過去5年の増配率は400%超。絶対額は小さいが、「増配する意志がある経営」という点は評価できる。
⑦ リーマン・コロナ期の配当履歴
リーマンショック(2008〜09):減配なし(ただし当時は規模が小さい)
コロナショック(2020):減配なし。むしろ増配を実施。
▶ 経済危機時の配当政策に問題なし。
俺の最終判断と実際の損益
結論:暴落時に「売らない」どころか、買い増しを実施。
4月9日の含み損:-約42万円
買い増し額:20万円(ドルコスト平均法)
5月13日時点の損益(買い増し分含む):+約31万円
一条工務店の月次ローン返済額(約13.6万円)のおよそ2.3ヶ月分を、1ヶ月の相場変動で取り返した計算だ。
高配当投資家がNVDAを持つ理由・持たない理由
俺のポートフォリオの主軸は高配当株だ(JT・花王・三菱HCキャピタル・INPEXなど)。インカムゲインで生活防衛資金を積み上げる設計をしている。
ただし、50年ローンを抱えながら20〜30年後のインフレにも備えるため、全体の15%を成長株枠に振っている。NVDAはその中核銘柄だ。
高配当だけでポートフォリオを組む人は、インフレリスクを見落としがちだ。その保険として成長株枠を設けることを俺は勧めている。
まとめ——数字を信じた人間だけが30日後に笑えた
暴落は必ず来る。問題は「そのとき何を根拠に動くか」だ。
感情で動いた人は後悔した。財務データを確認した人は買い増しできた。その差が1ヶ月後の結果に出た。
息子を抱きながら、深夜3時に出した俺の答えは「売らない、買い増し」だった。その根拠は全部、数字が出してくれた。
関連記事・外部参考リンク
▶️NVIDIA IR(投資家向け)
https://www.reuters.com/technology/
https://www.sec.gov/cgi-bin/browse-edgar?action=getcompany&CIK=NVDA
https://www.macrotrends.net/stocks/charts/NVDA/nvidia/eps-earnings-per-share-diluted
noteでもっと深く読む
有料note記事では、7つの財務チェックポイントの詳細数値・俺の実際の売買記録・損益額を全て公開しています。
➡️noteはこちら
https://note.com/lively_tulip856
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筆者プロフィール
2000年9月生まれ。25歳の高配当株投資家。2002年生まれの嫁、2026年4月18日生まれの息子、やんちゃなカニンヘンダックス(女の子)と暮らしている。一条工務店の50年ローン(5000万/変動金利)を抱えながら、副業投資で経済的自由を目指す現役パパ投資家。ブログ・note・X・インスタで発信中。
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【免責事項】本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資の判断は各投資家等の責任によります。


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