高配当株は何銘柄に分散すれば安全か?配当カバー率の話
銘柄を増やしても意味がない。セクターで守れ、配当カバー率で測れ。
息子が生まれて1ヶ月ちょっと。
夜中の2〜3時に起こされるのがデフォルトになってきた。
泣き声で目が覚めて、こっちゃんも一緒にソワソワして、嫁に任せきりにするのも申し訳なくて、結局ぼーっとしながらスマホでポートフォリオを眺めてる。
そのとき、ふと思った。
「俺のポートフォリオ、本当に分散できてるんか?」

「銘柄数を増やせば安全」という罠に気づいた夜
一条工務店の50年ローン、5000万円。
月々の返済がある。固定費がある。息子の教育費もこれから20年かけてかかってくる。
そんな状況で、俺が高配当株に求めているのはたった一つだ。
「景気が悪くなっても、配当が止まらないこと」
ただそれだけ。
株価が上がるとか下がるとかは、正直どうでもいい。むしろ前回の記事「高配当株は売るな。利確を考えた瞬間に本質が見えた」でも書いたんやけど、利確を考えた時点で配当投資の本質から外れてると気づいた。
あの記事を書いた後、俺はさらに一歩深く考えることになった。
売らないと決めた。じゃあ、何を持てばいい?
「なんとなく有名な銘柄を10個くらい買っておけば安心やろ」
実はこれが一番危ない。
高配当株の分散で本当に大事なのはセクターだった
たとえ銘柄を分けていても、同じジャンルだとその業界に何かあったときに全部下がって全滅になってしまう。
これ、東京電力の話でリアルに証明されている。
電力株は昔、高配当の超安定銘柄として人気を誇っていた。インフラ企業で景気に左右されにくく、つぶれる可能性が低い。でも2011年の東日本大震災と原発事故で、株価は暴落し無配に転落した。
電力株だけに集中していた投資家は一瞬でやられた。
俺が今考えているのはここだ。
銘柄を増やすことより、セクターを正しく分散すること。
通信・電力・食品・製薬・商社・不動産など、性格の異なるセクターを組み合わせることで安定度が増す。
1つのセクターで20%以上を占めると結構こわい。 これが俺がポートフォリオを見直す時の基準になっている。
俺が「ディフェンシブ6〜7割」にこだわる理由
会社の評価制度が正直クソだと思っている。
頑張っても頑張っても、査定に反映されない。残業代より先輩の付き合い飲みが優先される空気がある。
俺はそこに賭けていない。
会社の給料は「当面の生活費」だと割り切った。本当の安心は、給料とは別の収入の柱を育てること。それが高配当株の配当収入だ。
だからこそ、景気の波に強いディフェンシブ銘柄を軸にしたい。
ディフェンシブ銘柄の特徴は、景気が悪くなっても人々の生活に欠かせない商品やサービスを提供しているため、売上や利益が落ちにくいこと。配当の維持や増配が期待しやすい。
具体的には以下のセクターをディフェンシブ枠に分類している。
通信(NTT、KDDIなど)
食品・生活必需品
医薬品・ヘルスケア
電力・ガス(ただし比率は低め)
鉄道・インフラ
これらで全体の6〜7割を固める。残りの3〜4割でエネルギー・商社・金融などを入れて、景気拡大局面にも対応する構成にしたい。
全銘柄をディフェンシブ性の高い銘柄だけでそろえてしまえば、下値が固いだけでなく期待リターンも低く、上昇相場が来た場合も反応が鈍くなりかねない。グロース株とバリュー株、内需株と外需株など、値動きの異なる銘柄同士をうまく組み合わせることで、リスクを抑えつつ上昇相場にも反応できるポートフォリオが作れる。
ディフェンシブ一択でも駄目。
バランスが大事なんだ。
俺のポートフォリオで計算した「配当カバー率」とは何か
配当カバー率という言葉、聞き慣れない人も多いと思う。
俺が使っている定義はシンプルだ。
配当カバー率 = 1銘柄の年間配当金 ÷ ポートフォリオ全体の年間配当総額 × 100(%)
つまり、「1つの銘柄が配当収入全体に占める割合」だ。
これが高すぎる銘柄があると危ない。
例えば全体の配当収入が年間20万円として、1銘柄から8万円もらっていたとする。配当カバー率は40%。
その銘柄が減配したら、一瞬で配当収入が4割吹き飛ぶ。
時価の比率よりも、「1銘柄からの配当金がポートフォリオ全体の配当総額の何%を占めているか」をコントロールすることが重要だ。
https://kobito-kabu.com/golden-eggs
俺が目指しているのは、1銘柄の配当カバー率を最大でも15%以下にすること。
15%以下なら、仮にその銘柄が完全無配になっても、配当収入の損失は15%で止まる。
5000万円のローンを抱えながら、配当収入がいきなり半分になる事態だけは避けたい。そのための数字がこれだ。

何銘柄あれば配当カバー率を安全水準に保てるか
配当カバー率を15%以下にするには、単純計算で最低7銘柄は必要になる。
ただ、均等に配当が来るわけじゃない。利回りが高い銘柄は自然とウエイトが高くなる。
だから現実的には、10〜15銘柄が個人投資家として最もバランスが良いラインだと俺は考えている。
学術研究によると、ポートフォリオの銘柄数を12〜18銘柄にすることで分散投資のメリットの90%近くが得られることがわかっている。これはつまり、期待リターン通りの結果を得るには12〜18銘柄の範囲で株式を保有することが最もコストパフォーマンスの良い銘柄数であることを意味する。
https://hiromethod.com/investment-method
10銘柄未満だと1銘柄の減配ダメージが大きすぎる。
20銘柄を超えると、管理が追いつかない。仕事しながら息子の夜泣き対応しながら、20社以上の決算を毎回チェックするのは現実的じゃない。
だから俺の答えは「12〜15銘柄、セクターは最低6種類以上」だ。
セクター分散と配当カバー率を組み合わせた俺の設計図
俺が実際に使っているチェック基準をそのまま書く。
ステップ① セクターを6つ以上に分ける
通信・インフラ、食品・生活必需品、医薬品、金融・銀行、エネルギー・商社、不動産・建設あたりが基本軸。高配当ETFの分析をもとにすると、銘柄数は最低でも23銘柄以上、業種は12種類以上に分散するのが理想とされている。個人投資家として現実的に管理できる範囲では15〜20業種への分散が目安になる。
ETFほど細かくしなくていい。でも6種類以下は明らかに集中しすぎだ。
ステップ② 配当カバー率を全銘柄で計算する
Excelで十分。全保有銘柄の年間配当金を合計して、各銘柄の配当金を割るだけ。
15%を超えているものがあれば、そのセクターに偏りが生じている可能性が高い。
ステップ③ ディフェンシブ比率を確認する
ディフェンシブ銘柄の配当合計 ÷ 全体の配当総額。
これが60〜70%の範囲に収まっていれば、景気後退時も配当収入の大半は守れる。
ステップ④ 財務安全性を個別に確認する
自己資本比率40%以上、配当性向40〜50%以内、EPSに赤字なし。
配当性向とは、企業が当期純利益の中からどれだけの割合を株主に配当として支払っているかを示す指標。1株当たり配当額 ÷ 1株当たり純利益(EPS)× 100で計算できる。
配当性向が80〜90%の銘柄は、ちょっと業績が悪くなっただけで減配に追い込まれる。ここは妥協しない。
高配当株の分散で最初に「よくわからん銘柄を買う」罠
正直、俺も最初はやった。
利回りが5%を超えているというだけで飛びついた銘柄がある。業種もよくわからないまま買った。「なんか安定してそう」という印象だけで判断した。
そのとき買った銘柄の一部が、翌期に減配した。
ダメージは金額だけじゃない。「なんでこの銘柄を買ったんだっけ?」という根拠のなさが、精神的にきつかった。
だから今は逆説的なルールを持っている。
「よくわからん銘柄は買わない」
これだけだ。
セクターを理解して、その中で一番財務が健全な銘柄を選ぶ。
知らないセクターには手を出さない。知らないまま買うくらいなら、そのセクターを丸ごと外す。
(楽天証券の口座を使うと、セクター別・配当利回り別でのスクリーニングが格段にやりやすい。俺が毎月のポートフォリオ確認に実際に使っている)
配当カバー率を計算したら、俺のポートフォリオの弱点が見えた
実際に計算してみると、ある1つのセクターに配当収入が偏っていることに気づいた。
金融・銀行系の銘柄の配当カバー率が合計で30%を超えていた。
金利上昇局面では銀行は強い。でも景気後退時に信用コストが膨らんだら、減配リスクが一気に上がる。
金融系と他の業種では、金利変動に対して逆の動き(逆相関)がある。金融系と他のセクターをうまく組み合わせると、景気変動に強いポートフォリオを作ることができる。
逆相関を意識したセクター配分。これが「ただ銘柄を増やす」との根本的な違いだ。
俺はこの気づきをもとに、医薬品・ヘルスケアセクターへの比率を上げることにした。
景気が悪くなっても、薬を飲まなくなる人間はいない。
一条工務店のローンが残っている20年後も、息子が中学生になる10年後も、この配当は変わらず入ってきてほしい。そのための構造設計が、配当カバー率とセクター分散の組み合わせだ。

高配当株セクター分散の設計図、まとめ
俺が今考えているポートフォリオ設計の結論をまとめる。
銘柄数は12〜15銘柄
管理できる上限を守る。多ければいいわけじゃない。
セクターは最低6種類以上
通信・食品・医薬品・金融・エネルギー・商社あたりを軸に、偏りをなくす。
ディフェンシブ比率を60〜70%に保つ
景気後退に備えつつ、上昇相場にも乗れる余地を残す。
1銘柄の配当カバー率を15%以下に抑える
特定銘柄の減配で配当収入が崩壊しないための絶対ルール。
財務安全性を必ず個別確認する
配当性向・自己資本比率・EPSの赤字歴で判断する。
「よくわからん銘柄を10個買う」のと、「6セクターに12銘柄を設計図どおりに配置する」のでは、10年後の配当収入がまったく違う。
5000万円のローンと息子の未来を守るために、俺はこの設計図を実行し続ける。
次回は、「一条工務店パパが毎月のローン返済より先に考えること」の具体的な話を書く予定だ。
「セクター分散の理論はわかった、でも具体的に何を買えばいいんだ?」
その答えを、俺のポートフォリオの実名・実数字で開示する。
https://note.com/lively_tulip856
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資に関するご判断はご自身の責任のもとで行ってください。株式投資には元本割れのリスクがあります。
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選んだ理由:セクター分散・配当カバー率の概念を理解した読者が次に欲しくなるのは「自分でスクリーニングする技術」。そのための入門書は記事テーマと直結する。
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