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積立NISA、毎月いくらが正解なんだろう。SNSで見る「みんなの平均額」を見ても、正直しっくりこない。
この記事を読めば、平均額に振り回されずに「自分の手取り・自分のローン・自分の家族」から積立額を逆算する方法が分かる。弱小電気工事士として5000万円・50年変動金利のローンを抱えながら、実際にこの計算で月3万円に決めた俺の判断基準を、数字ごと全部渡す。

積立NISAの毎月の積立額、平均を見ても意味がない理由
まず結論から言う。「みんなの平均額」を積立額の基準にするのは危ない。
手取りも、抱えているローンも、家族構成も、人によって全然違うからだ。平均だけ見て多く入れすぎると、生活が苦しくなって続けられなくなる。
⚠️ 実際、俺の同僚にも「NISAに全振りしてカツカツになった」という奴が何人かいた。手取りから生活費を引いた残り全部を積立に回すのは、崩す・迷う・焦るのループへの一番の近道だ。
だから今回は、平均額の話は最小限にして「あなたの状況に当てはめて計算する方法」だけに絞って書く。まずは土台になる、現実の数字から見ていく。
最新データで見る「崩さず続けられる」ラインの土台
感情論じゃなく、数字から積立額を決めるのが正解だ。まずは手取りと生活費の全国的な水準を確認する。
手取りの目安
国税庁の最新調査(令和6年分)によると、給与所得者の平均給与は478万円で、4年連続の増加となった。月の手取りに直すと、額面ベースでおおよそ月30万円前後が一つの目安になる。
生活費の目安
総務省の家計調査(2025年平均)では、二人以上世帯の消費支出は月314,001円だった。世帯人数別だと3人世帯で約32.4万円、4人世帯で約36.3万円が目安になる。
| 世帯人数 | 月の消費支出目安(2025年) |
|---|---|
| 1人 | 約17.3万円 |
| 2人 | 約28.1万円 |
| 3人 | 約32.4万円 |
| 4人 | 約36.3万円 |
ここから緊急予備資金の積立(生活費3〜6ヶ月分を目標に月1〜2万円)を引いた「残り」が、積立NISAに回せる本当の上限だ。この「残り」をどこまで積立に回すか、その決め方こそが本題になる。
俺が使った判断基準|「資産が住宅ローン残債を超える歳」から逆算する
生活費と緊急予備資金を引いて「残った額」が分かっても、それをどこまで積立に回すかはまだ決まらない。俺が実際に使ったのは、「資産評価額が、住宅ローンの残債を追い越す年齢」を計算するという方法だ。
取りすぎるリスクも、足りなすぎるリスクも避けたい。その判断基準になるのが「資産と負債が交差する年齢」だ。この年齢が早すぎる必要はなく、自分の人生設計の中で無理なく間に合うラインを見つけることが目的になる。

俺の前提はこうだ。26歳、5000万円・50年変動金利ローン(現在0.75%、5年ルール以内)、60歳で投資を終了、年利5%(保守的に見て)で運用。
月1万・3万・5万で交差する年齢はこれだけ違う
💡 これは投資本にもFPにも教わらない考え方だ。
積立額を「増やすこと」ばかり気にしがちだが、住宅ローンがある人にとって本当に大事なのは「いつ資産が負債を追い越すか」という一点だ。ここが早すぎても遅すぎても、どちらもリスクになる。
月1万円|交差 約64歳(60歳までに追いつかない)
月3万円(俺が選んだ額)|交差 約55歳
月5万円|交差 約50〜51歳
※横幅=交差年齢の目安(26歳を起点、65歳を100%として簡易表示)
月3万円だと、60歳の時点で資産は約3,062万円、残債は約1,794万円まで減っている計算になる。差額は約1,268万円だ。
⚠️ この試算は「金利0.75%が今後も変わらない」という前提での計算だ。総務省の統計でも触れられているとおり、2025年は主要銀行が住宅ローンの変動金利を16年ぶりの水準まで引き上げた。変動金利は今後も上がる可能性があり、その場合は交差年齢が後ろにずれる。年利5%の運用も保証された数字ではない。あくまで目安として使ってほしい。
自分の数字に当てはめる3ステップ
✅ 1|自分の残債・期間・金利を紙に書き出す
賃貸で家を持ってない人は、老後資金の目標額(例:2,000万円)を「負債」の代わりに置けば同じ計算ができる。
✅ 2|「削れない出費」を先に確保する
俺は最初、月5万円を積み立てて趣味費が完全にゼロになった。3ヶ月で心が折れかけた。計算上いちばん早く交差する額が、あなたにとっての正解とは限らない。
✅ 3|1万・3万・5万の交差年齢を自分の数字で見比べる
「取りすぎるリスク」と「足りなすぎるリスク」、どちらも避けられる金額を選ぶ。俺の場合は月3万円がそのラインだった。
崩さない仕組みを作る|取り崩しの「例外ルール」
数字だけ正しくても、感情に負けたら意味がない。だから俺は、崩してもいい条件を事前に決めている。
✅ 本人・家族の重篤な医療費(緊急予備資金では対応不可な額)
✅ 失業・長期休業による収入ゼロ
✅ 上記以外は理由が何であれ手を触れない
車検・旅行・冠婚葬祭のような「予測できる支出」は、崩す理由にならない。これは緊急予備資金や月々の余剰から先に準備しておくものだ。俺はこの緊急予備資金を、積立NISAとは別に毎月2万円積み立てている。
ここまでが「決め方」の全部だ。じゃあ、あなたの手取り・あなたのローン・あなたの家族構成に当てはめると、交差年齢は何歳になるのか。
- あなたの残債・金利での交差年齢シミュレーション
- 月5万円から3万円に落とした夜、俺が本当に見てたもの
- 現金・NISA・高配当株を役割で分ける俺の家計の内訳
この計算式に自分の数字を当てはめて出す手順と、俺が5万円から3万円に落とした夜の話は、ブログには書ききれなかった。自己流でなんとなく金額を決めると、崩す・迷う・焦るのループから一生抜けられない。
よくある質問
積立額の決め方について、よく聞かれる2つの質問に答えておく。
Q.
積立NISAの上限(月10万円)まで入れた方がいいですか?
A.
上限は「制度上の最大値」であって「あなたに合った額」ではない。生活費と緊急予備資金を引いた残りの中で決めるのが先だ。
Q.
賃貸で住宅ローンが無い場合、この計算方法は使えますか?
A.
使える。「残債」の代わりに、老後資金の目標額(例:2,000万円)を置いて同じ計算をすればいい。
まとめ|積立額は「資産と負債が交差する歳」から逆算する
ここまでの内容を整理する。
✅ 平均額を基準にせず、手取り・生活費・緊急予備資金から「残り」を出す
✅ ローンがある人は「資産が残債を超える年齢」を計算する
✅ 交差年齢が早すぎても、生活の余白が消えたら続かない
✅ 取り崩しの例外ルールを先に決めて、感情的な判断を防ぐ
✅ 変動金利は今後も動く前提で、数字は目安として使う

「もっと積み立てなきゃ」という焦りが、長期投資を壊す最大のリスクになる。弱小電気工事士の俺が現場仕事と育児と5000万円ローンを抱えながら続けてこれたのは、崩さなくていい設計を最初に作ったからだ。
積立NISAを崩さず続けるなら、証券口座選びも大事だ。自動積立を一度設定すれば、あとは基本ほったらかしにできる。「ほったらかせる仕組み」が長期投資には欠かせない。
俺が使い続けている理由は楽天証券で始める高配当株・初心者が最初に買う銘柄の考え方でも書いた。
崩さない仕組みの考え方は次の記事も参考にしてほしい。

投資対象の選び方に迷っている人は、こちらも読んでおくと判断しやすくなる。

秋冬シーズン、家計の見直しと合わせて生活用品もチェックしておきたい時期だ。
【免責事項】本記事は筆者個人の体験・試算に基づく情報共有であり、投資助言や特定の金融商品の推奨を目的としたものではありません。試算はすべて一定の前提条件(金利・運用利回りが今後も変動しないと仮定した場合)に基づくものであり、実際の結果を保証するものではありません。住宅ローンの変動金利は将来上昇する可能性があります。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。


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